人は信念を貫けるのか?第二次世界大戦後、ソヴィエト連邦の影響下におかれたポーランド。スターリンによる全体主義に脅かされながらも情熱的に創作に打ち込む、前衛画家ストゥシェミンスキ。だが、政府に反発した事で、彼は芸術家としての名声も尊厳も踏みにじられてしまい…。 第二次世界大戦後、スターリン主義時代のポーランド。中部の都市ウッチに暮らす、画家で大学教授のストゥシェミンスキは、戦争で片手片足を失っていた。ある日彼は、自分を慕う学生たちに芸術の自由について説くのだが、その後、自宅アトリエをおおい尽くしたスターリンの肖像が描かれた垂れ幕を切り裂いた事で、警察に連行されてしまう。後日、大学で行われていた彼の講義に文化省が乗り込んでくる。政府は“芸術は政治を反映する”という理念を、芸術家や学生に強制しようとしていた。しかし、その理念に反論したストゥシェミンスキは、芸術表現の自由を主張し、学生から拍手喝采を浴びるが、その行為により政府を敵に回してしまう。己の芸術に一切妥協しないストゥシェミンスキだが、社会主義権力は彼を破滅させるべく、大学と芸術家協会から追放してしまい…。