ギャグのまえのギャグ。パロディのためのパロディ。そして反骨のための反骨。やがて『ブルース・ブラザーズ』や『裸の銃〜』シリーズへと流れ込むこのパンクな笑いの源流を、決して「おバカ映画」と言ってすませるな!



何と、製作当時から25年もたった今、『ケンタッキー・フライド・ムービー』が帰ってきました。監督はバカのリトマス試験紙映画を生み続けてるジョン・ランディス先生!一般 的にはマイケル・ジャクソンの『スリラー』のPVで有名ですが、あの『ブルース・ブラザーズ』、そしてバカ映画の最高峰『サボテン・ブラザーズ』を撮った偉人です。近作『ステューピッド』は今一つでしたが、バカ映画界のワビサビ、黒澤監督では『夢』や『まぁだだよ』的作品です。どういうわけか公開当時、僕が『おバカっち』を命名しました。 さて、25年ぶりの『ケンタッキー〜』ですが、是非とも現在付き合ってる彼氏か彼女とご覧ください。バカ映画の弱点はカップルで見に行かないところにあります。単純に考えても映画館の動員は『ハリポタ』の半分ということになるわけです。恋人がいない人は別 として、いるのに誘わない理由は“もしパートナーが喜ばなかったらどうしよう?”にあるわけです。さあ!『ケンタッキー〜』をこれから見るあなた、その考えをやめにしましょう!そして笑わない、いや笑えないパートナーと別 れる気で映画を観ましょう!

一時的な恋の燃焼は単なる肉欲からくるノイローゼです。これから先もずっと愛していけるパートナーは絶対に同じセンスを持つ者でないと無理なのです。離婚の原因のほとんどはセンスの不一致から生まれます。この映画はそういう意味で“バカのリトマス試験紙”と呼ばれています(というか、僕が呼んでまいす)。予習としてブルース・リーの『燃えよ、ドラゴン』は見ておいてください。その段階でパートナーが少しでも嫌な顔をしたら、悪いことはいいません、早いうちに別 れて下さい。