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ストーリー
1978年の夏休み、南イタリアは記録的な暑さに見舞われていた。
麦畑がまるで青空の下に波立つ黄金色の海のように覆う一面の丘の只中にある、たった5軒の家からなる貧しく小さな村。大人たちが家の中で日中の焼け付くような暑さを避けている一方村の6人の子供たちは自転車に乗って人影のない灼熱の田舎道を遠くまで駆けていく。

両親と妹と暮らす10歳のミケーレはある日、廃屋の裏に不自然にふさがれた穴を偶然見つける。
「宝物がつまったほら穴かもしれない」とワクワクしながら中を覗くと、なんと鎖につながれた男の子が横たわっていた。
「あの子は誰?どうしてこんなところに閉じ込められているの?」この発見は幼いミケーレにとってあまりに恐ろしく、友達はおろか両親にも言えずにいた。


「あの子は死んでしまっているのだろうか、もしくは自分の身を守るために潜んでいるのだろうか・・・。」
眠れない夜を過ごしたミケーレは、恐怖と好奇心が入り混じった気持ちを抱えて穴に戻り、中にいる少年フィリッポに勇気を出して話しかけた。
自分は死んでいると思い込んでおり最初は意味不明な言葉ばかりをしゃべっていたフィリッポだが、やがて心を開きはじめ、ミケーレと同じ10歳の小学生だということがわかる。その痩せ細った姿に同情し、水や食物を差し入れするミケーレをフィリッポは「守護天使」と呼ぶ。

彼にとってミケーレは、外の世界には太陽と新鮮な空気があり、まだ人生は続いていると教えにきてくれる大切な友達になった。


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