INTRO&STORY | イントロ&ストーリー

人生の"道"を見失った初老の男がひとり。アメリカ人眼科医のトム(マーティン・シーン)は、ひとり息子ダニエルの突然の訃報に、途方に暮れる。サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼の初日、嵐に巻き込まれ、 不慮の死を遂げたというのだ。果たして、ダニエルは何を想い、旅に出る決意をしたのか?トムはその真意に確かめるべく、亡き息子のバックパックを背にサンティアゴ・デ・コンポステーラへと旅立つ・・・。

フランスからピレネー山脈を超え、聖地まで800km。巡礼と聞くと、何かと禁欲的なイメージに囚われがちだが、道のりそのものが旅の至福に満ちている。人々は地元産のスペイン・ワインやイベリコ豚のハムに舌鼓を打ち、牛追い祭りで有名なパンプローナの町や広大なカスティーリャ平原、個性豊かな巡礼像の数々にその眼を楽しませる。 本作のクライマックスともいうべき、サンティアゴ大聖堂での大香炉が堂内高く揺れる壮厳なミサ、そしてスペイン最先端の岬フィニステレの雄大な自然美は、私たちを圧倒的な感動で包み込む。

そして何より忘れがたいのは、旅を共有する見知らぬ巡礼者たちだ。互いに励ましあい、語りあい、出逢いと別れを繰り返して、それぞれの宿願を果たすべく、聖地での再会を誓う。トムの喪失感を埋めるのもまた、偶然、旅をともにすることに なった初対面の友人たちだ。オランダ人のヨスト(ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン)はダイエットを、カナダ人のサラ(デボラ・カーラ・アンガー)は禁煙を誓い、アイルランド人のジャック(ジェームズ・ネスビット)は作家としてスランプ脱出を願って巡礼の旅に出た。 当初はすんなり馴染めなかったトムも、やがて彼らとの間に芽生える疑似家族のように温かな親密感によって、息子を喪った心の痛みを穏やかに癒してゆく。

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 監督・脚本・製作:エミリオ・エステヴェス『ボビー』『メン・アット・ワーク』/出演:マーティン・シーン『地獄の黙示録』、デボラ・カーラ・アンガー『クラッシュ』、ジェームズ・ネスビット『英雄の証明』、ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン『47RONIN』2010年/アメリカ・スペイン合作/英語/128分ビスタサイズ/ドルビーSRD/原題:The Way/字幕翻訳:寺尾次郎/プレス編集協力:増田統/後援: スペイン政府観光局 NPO法人日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会/提供:ニューセレクト/配給:アルバトロス・フィルム 配給:アルバトロス・フィルム
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