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アルバンテナ
ホームメイドソープ

今月の「アルバンテナ」の当番になってしまった・・・!
流行もの・・・、マイブーム・・・、はて何かあったものかと考えるが、うーん・・・なかなかいいものが思いつかない。
友人や知り合いにも何か面白い趣味はないかと聞いて回るが、松田聖子いわくビビッとくるものがない。ねずみ男いわくビビビっとくるものもない。
楽器、フィットネス、チワワで犬ぞり・・・。

そんな時、趣味で「石けん」をつくっているという人の話を聞いた。
石けん?!石けんて自分で作れるものなんだ。
どうやら、自分の作った石けんで身体を洗い、そしてお風呂生活全体を楽しむという事らしい。
夏場はいつもシャワー、風呂につかっても、エコーを効かせて一曲歌うとすぐ出てしまう私。当然石けんも、もらいものなどを適当に使っていた。
顔も洗顔ソープではなく、市販の石けんで洗ってしまうので、風呂から出ると肌が嶋大輔ばりにつっぱってしまう。
干支の石けん(必ず毎年もらう)などは、使っていく度に形が崩れ、はて今年の干支は何だったけなんて考えてしまう時がある。牛乳石けん良い石けん。そんな事は置いといて、とにかく私にとってはとても新鮮な話題であった。

よし、今回の「アルバンテナ」は顔に似合わず「ホームメイドソープ」に決定だ!

さっそく石鹸作りをネットで調べてみるが、これがなかなかどうして沢山のサイトがある。企業のものから個人のものまで。結構はやってるんだなーと思ってしまう。
既に石けんを作り続けている人にとっては、何を今更と思われてしまうかもしれないが、これで流行もの紹介の「アルバンテナ」の意義も成す。

でも、石けん作り全く初心者の私。一人ではとても不安だったので、石けん作りが趣味の知り合いにお手伝いしてもらうことに。
今回は、一番簡単かつ、基本的な「オリーブ石けん」を作ってみた。

☆用意する材料は3つ。
材料たち
材料たち

(1)オリーブオイル
これは普通にスーパーやデパート、食料品店で手に入るもので充分。ただし、オリーブオイルの中には他の植物性油を混ぜたものもあるので、100%オリーブオイルのものを選んでください。今回紹介するレシピは、100%オリーブオイルに対する分量なので。

(2)苛性ソーダ
別名「水酸化ナトリウム」。強アルカリ性の物質なので、扱いには細心の注意が必要。直接肌に触れるとやけどするぜ。。。
誰でも薬局で買えますが、一応劇薬の指定をされているので、購入時には印鑑が必要。400グラム〜500グラムで、350〜400円くらい。

(3)精製水
これも薬局で手に入る。市販のコンタクトレンズ用の精製水で、500cc入りのびんが、50〜100円くらい。一般の水道水でもできるが、金属分やミネラルなどが多いので、苛性ソーダと油の中の脂肪酸の反応を邪魔することがある。ですので、精製水をおすすめします。

☆分量
・「オリーブ石けん」しっとりタイプ(乾燥肌、冬向き)・・・オリーブオイル500cc(458グラム)、苛性ソーダ53グラム、精製水180cc(180グラム)
・「オリーブ石けん」さっぱりタイプ(普通、脂性肌、夏向き)・・・オリーブオイル500cc(458グラム)、苛性ソーダ56グラム、精製水180cc(180グラム)

☆用意する道具。
(1)ボウル
(2)計量カップ
(3)泡だて器
(4)ふたに穴をあけたガラスびん
(5)ステレンスの焼き串か、菜ばし1本
(6)料理用温度計2本
(7)ゴムべら
(8)はかり
(9)ゴム手袋
(10)型(牛乳パック)
(11)保温のよい発砲スチロールの箱、またはダンボールなどの箱と毛布など
(12)料理用たこ糸
(13)ステンレスかプラスチックのスプーン(アルミは避けてね)

用意はできたかな?
では、はりきって作ってみよう!

☆手順
1、ゴム手袋をはめて、分量の苛性ソーダをステンレスのスプーンで量り取り、ガラスのびんに入れる。手早くやらないと、苛性ソーダは空気中の水分をすって、部長の小言ばりにネチネチしてしまいます。

2、部屋の換気をよくして(換気旋を回すなど)、苛性ソーダのはいったびんに精製水を入れながら、菜ばし、あるいはステンレス等の焼き串でかき混ぜて苛性ソーダを溶かす。この時、白い蒸気があがり独特の刺激臭がするので、すぐそばで深呼吸しないこと。できるだけメガネやマスクを着用してください。グレートサスケのマスクは目と口があらわに(議会出席時はさらに20%あらわに)なってしまうので避けて下さい。

3、溶けたら温度計を1本入れる。温度は60〜80度ぐらいなので、これが38〜40度になるまで冷ますざます。急ぐときは氷水につけるざます。

4、ボウルにオリーブオイルを入れ、温度計を入れる。ボウルをお湯をいれた鍋などに入れ、こちらもオイルを38〜40度にする。
オイルあたため
オイルあたため

5、3と4の二つの温度がそろったら、びんにふたをして、泡だて器でオイルをまぜながら、ふたの穴から苛性ソーダを少しずつボウルにそそぎ、混ぜ合わせる。
混ぜ合わせ
混ぜ合わせ

6、注ぎ終わってから、最低20分は混ぜましょう。
かきまぜ中
かきまぜ中

するとあら不思議。黄色かったオイルが混ぜていくうちに、マイケルのように白くなっていきます。
かきまぜビフォア
かきまぜビフォア
アンドアフター
アンドアフター

7、その後は折をみて、分離した油と水溶液を合わせる様に、適当に1、2時間ごとにかき混ぜながら、自動的にけん化(油が石けんになる化学反応のこと)が進むのを待つ。型に入れるタイミングまで24時間くらい。寝るときはラップに包んで何もしなくて良い。
ラップで保存
ラップで保存

8、分離しなくなったら、牛乳パックを切って作った型などに流し込んで、型の回りをたこ糸でしばり型崩れを防ぐ。
牛乳パックの型
牛乳パックの型

お弁当の様に、☆型などの容器に入れたらその形になります。牛乳パックの型は、長方形の1面と上部を切り取ったものを2つ、はめ込む様に重ねたもの。ノッポさんじゃなくても簡単にできます。ゴン太君は無理です。

9、型ごと、保温の良い発砲スチロールの箱などに入れるか、ダンボールなどの箱に入れて毛布をかけるか、優しくぎゅっと抱きしめるなどして温もりを与えながら、1日寝かせる。あるいは添い寝する。1日たったら、箱から型を取り出す。

10、型から取り出せるくらい中身が固まったら(「オリーブ石けん」の場合、5日〜1週間)、ゴム手袋をはめ、カッターなどで型を切り開き、取り出す。

11、包丁で切り取られる程のかたさになったら(型から取り出して翌1、2日ぐらい)、ゴム手袋をはめ、好みの大きさに切り分ける。

12、通気の良い乾燥した場所で、最初に型に流し込んだ日から数えて6週間寝かせ、熟成したらできあがり。
6週間おいて
6週間おいて

できあがり
できあがり

寝かせる時間も合わせるとなんだかんだで6週間かかってしまうので、今回私がチャレンジしたのは手順7までであったが、そこまでは材料や道具がそろっていれば一時間くらいでできてしまう。意外にシンプルな作業なれど、最近何かを作るということをしていなかったので、かなり楽しかった。

今回のレシピは基本的な「オリーブ石けん」のものだが、香りをつける時はエッセンシャルオイルを足したり、泡立ちをよくして、型崩れを防ぎたければココナッツ油やパーム油を、色をつけるならココア、シナモン、ターメリックなどのスパイスを加える。
また、はちみつ、黒みつ、ココナッツミルク、ゆず、そして米ぬかなどを加えて自分のオリジナル石けんを作ることも可能。

「オリーブ石けん」はグリセリンもたっぷりで、市販のもの(500〜1,800円くらい)を購入するより、とてもリーズナブル(1個あたり100円ほどの原価)。
石けんと一緒にできてくるグリセリンは、合成樹脂やダイナマイト、化粧品の原料になったりするので、工場ではこれを取り分けて売ってしまうのだ。保湿成分抜群の「グリセリン石けん」は高級石けんとして売られている。
低コストで簡単に上等な石けんが作れるのなら、余分な成分が入っているのに、値段が高い市販のものを買うのも考えてしまうなー。

ヨーロッパでは、各家庭に伝統料理のレシピがあるように、石けんのレシピも存在するらしい。昔は料理を作る傍ら、台所で石けんを作る風景も見られたとか。
贅沢でリーズナブルな手作り石けん。そして、自分で作った石けんで渡世の垢を洗い流しながら、健康な肌を手に入れ、日本の文化であるお風呂生活を楽しむ。きっと身体の芯から癒されて、充実した時間になると思いますよ!こんな小さな幸せが、幸せ迷子の私には身に沁みます。

他にも紹介したいレシピや効能などはたくさんありますが、まだまだ私も初心者。これからも石けん作りを続け、また皆さんに紹介できる場が持てるよう、「オリーブ石けん」で顔を洗って出直してきます。おあとがよろしいようで。

最後に、「ホームメイドソープ」初心者の私に撮影等のご協力を頂きましたKさん、ありがとうございました!

参考文献:「お風呂の愉しみ」前田京子著/飛鳥新社 1,575円(税込)
著者は日本に石けん作りを紹介した第一人者。色鮮やかな写真を施した詳しい解説が行き届き、読んでいると、「作ってみたい」「自分にもできる」「作らなくては」という魔法にかけられる。さらに、石けんをはじめとした様々バスグッズのレシピがバリエーション豊かに紹介。この記事を読んで興味を持った方は、是非読んでみてください。

posted by ALB : 2005年07月20日 10:00 | 暮らし
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