先日、電力線通信(PLC)サービスが開始されたというのをご存知ですか?
初めて聞いたときには、持っているPCを家にあるコンセントにプラグを差し込めば、即インターネットにつなげる技術がいよいよ始動したのかと思いきや!
アダプターを買わなければいけないし、ネット業者との契約が必要とのこと。
何だよ、今までと変わらないじゃん!とぬか喜びに落胆しました。
ま、大まかに言うとそういう方向に進んでいるのは確かです。
単なる電気しか流れていなかった電線に膨大な情報をやり取りする機能がエンドユーザーの知らない間に完備される、新しく設置する装置は何もいらない、なんてことは簡単にはなされないわけで。そりゃ当然でしょ、と言われればそれまでですけど。
“ぴーぷるぷる、ガー”のダイアルアップ接続(懐かしい!)からASDLになり、ブロード-バンドになり、ブルートゥースや赤外線通信が広まり、と技術の躍進は高スピードで多分野に渡って進んでいます。今後もどんどん改良されていくことでしょう。
となると!
確実にこういった情報通信に関する「技術難民」が増えますね・・・・。既にケーブルひとつ、配線ひとつできない(パソコンの設置すら自分でしたことがない)人が多い中、こういった技術だけどんどん進んでしまうと便利の影に落ちこぼれていく人が増えていくのは仕方がないでんでしょう。(既に私も落ちこぼれ)
先日新手の振込み詐欺のニュースをTVで見ましたが、レベルはどうであれ、まさにこう言った技術難民を狙っての犯罪でした。税務署を名乗る人物から連絡があり、税金の還付を行うので銀行口座を教えてください、から始まっていました。「振り込め」ではなく「払い戻す」で相手の心理を巧みに操り、ATMへ被害者を誘います。
「還付はオンラインで行いますので、窓口ではなくATMで手続きをして下さい。手順は電話でご案内します。」というご丁寧ぶり。
まず残高照会をさせ、画面に現れた数字を右側から(=1の位から逆に)読ませます。
ここも自分の口座の残高を教えている、という意識を持たせないトリックのひとつなんでしょうね。
これで口座の残高を知った犯人は、上から何番目のボタンを押してください、といった誘導方法で振込み画面へ行かせ、数字の羅列で押すボタンを指示するのです。
デジタル時流に乗り遅れた技術難民の高齢者は、画面の文字が“お振込み”になっているにもかかわらず、
《コンピュータ=わからない=教えてもらうことが正しい》
という思い込みから、相手先の店番、口座番号、入金金額をソレとは気づかないままプッシュしてしまうのです。
「機械はわからないから、窓口でやっていいですか?」という被害者に、「これはオンラインですから、ATMでないとできないんです。」とこれまたケムに巻くこじつけの理由。そんなわけないのにね。勿論お金はスムーズに犯人の口座の中へと消えていくわけです。あー。
皆さん、気をつけてくださいね。
TVや新聞であれだけ注意喚起をしているにもかかわらず、上記のような詐欺にひっかかってしまう。これだけものすごいスピードで生活にかかわる様々な技術が進化していくと、自分自身が技術難民の弱点を突いた犯罪の被害者になる日は意外と近いのかもしれません。
デジタルな世界ばかり重視されて、人とのつながりが希薄になっている昨今。はざまで難民と化してしまう危険が一杯です。こういう時の助けになるのが、実は人間関係だったりするんですよね。子供だったり、お隣さんだったり、友人だったり。年末年始はそんなことも考えつつ、細くなった繋がりを太くするべくご挨拶に行ったり、お年玉(餌かっ!)を配ったりしたほうがいいのかもしれませんね。
もらう方も心してもらうのだぞ!
ってなわけで、今年のブログはここまで。あとは来年からの更新です。(きっと)
本年一年、皆様ご愛読ありがとうございました。
来年もよろしくお願い申し上げます。

