
今月は『ファイアーボール』であります!
アメリカン・フットボールのスター選手だったものの、暴行事件をはじめとする数々の
スキャンダルを起こしてリーグから追放されたドレイブン。ある日、彼はしつこくまと
わりつくTVリポーターに重傷を負わせ、留置場へと叩き込まれてしまう。その夜、留
置場が火災によって全焼、ドレイブンは全身に火傷を負って意識不明の状態に陥ってし
まう。しかし、突如として肉体に突然変異が起こり、みるみると火傷が完治。意識も取
り戻した彼は、集中治療室から飛び出して夜の街へと消えていく。ドレイブンの身柄確
保を命じられたFBI捜査官のクーパーは、彼の現れる先で不可解な爆発が起きている
ことを不審に思う。地元の火災調査員エヴァとその足取りを追ううちに、彼らはドレイ
ブンが肉体から“火の玉”を発射させていることを知る。


“インスパイアド・バイ・『少林少女』”なジャケットですが、
内容は『ファンタスティック・フォー』のヒューマン・トーチみたいなヤツが
『ドラゴンボール』のかめはめ波、元気玉みたいな感じで火の玉を出しまくり、
恨みのある人間、車、建物を焼き尽くすというものであります。
カナダ製TVムービーだからと舐めていたんですが、これが意外にもプチ当たりな一本。
さすがにVFXはチープな感がありますが、人間がメラメラ、車がドッカン、
タンクローリーがボッカン、原子力発電所がグツグツと、
次から次へと燃やして、ブッ飛ばして、時には煮立てるというサービス精神はナイス。
おまけに、ただ単に爆発と炎上をつるべ打ちで見せつけるのではなく
いかにして無酸素の状況にドレイブンを追い込んで“火の玉”発射を阻止するかという
攻防なんかも盛り込んで少しばかりハラハラさせてくれるのも悪くないです。


監督はクリストファー・タボリという、TVムービー中心に活躍している御仁で
日本ではクリスチャン・スレイター主演の『ヘッドハンター』が公開されております。
この『ヘッドハンター』、優秀人材を引き抜くためには強請、暴行、殺人もいとわない
C・スレイター演じる発狂ヘッドハンティング請負人が暴走しまくる隠れた快作。
そんなわけで、「ああ、あれの監督だったのか」と
心地よいテンションの高さと軽妙な語り口に納得した次第であります。
おまけに、あのドン・シーゲルの息子だと知って軽く驚愕。
2年前に『ディープ・インパクト2008』なる監督作が出ているようなので、
レンタルしてチェックしようかなとも考えましたが
「大友克洋の漫画で、『Fire-Ball』ってあったな」とか
「ディープ・パープルの「Fireball」って久しく聴いてないな」とか
「クローネンバーグの映画にも「ファイヤーボール」ってあったな」とか思ったので、
それらを再読、再聴、再見しようと思います!






