70年代にパニック映画の大ブームが起きまして、豪華客船がひっくり返ったり、超高層ビルが燃え出したり、ハチがいっぱい飛んできたりと、劇場では毎日のように何かしらの災害で大変な目に遭われた方々の姿が大画面に映し出されておりました。
そんなブームを牽引していたのが『エアポート』シリーズ。『大空港』からはじまって、『エアポート’75』『エアポート’77/バミューダからの脱出』『エアポート’80』と続いたドル箱シリーズで、ジョージ・ケネディやチャールトン・へストン、ジャック・レモンといった枯れた大物を揃えたキャストが売りといえば売り。その本家『エアポート』となにひとつ関係がないのがアルバトロスの『エアポート』シリーズ。『エアポート’98』からはじまって『~’99』『~2000』『~2001』と年に1本は必ずリリースされているドル箱シリーズで、『24 TWENTY FOUR』でブレイクする前のもっさりしたエリシャ・カスバートやエリック・ロバーツ、マーク・ダコスカスといった微妙なところを揃えたキャストは…………まったく売りじゃないと言い切れます。そんなわけで、今年も『エアポート’05』!が登場したので御紹介。

チャーターしたジャンボ機で、オーストラリア旅行へと向かう大富豪の娘と彼女の友達。その護衛を命じられた空軍兵士マスターズだが、謎の集団によるハイジャックが発生!その際に起きたマスターズとの銃撃戦で燃料タンクが破損&機長が被弾、さらに巨大台風に巻き込まれ、そのうえ緊急着陸を決めた島は滑走路が建設途中でどうしましょう!ってストーリー。


ただでさえ飛行機事故って遭遇するめちゃくちゃ確率が低いのに、ハイジャック、燃料漏れ、台風まで連続して起きるわけねぇじゃんと言いたくもなりますが、こういう作品は心を広く、頭を空にして観るのがマナーなのでやめときましょう。でも、ムリなものはムリだよね。まぁ、酷い目に遭うのが口だけ達者なヘラヘラしたガキどもというのが「真剣10代しゃべり場」を見るたびに憤怒に駆られる俺にとってはイイ感じ。


主演はマスターズにアントニオ・サバト・Jr、島で滑走路の突貫工事を指揮する男にマイケル・パレという、シリーズの伝統に乗った人選チョイスの脱力キャスト。とはいえ、90分間にわたって絡むことのなかった2人が最後の最後で同じフレームに映った瞬間には「オッ!」と何故か反応。猛省したいと思います。

