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銀盤を噛め!
マシーンヘッド

『マシン・ヘッド』といえば、ヴォーカルのイアン・ギランとギターのリッチー・ブラックモアによる鉄壁のコンビネーションが冴え渡っていた黄金期にあたる、“第2期”の72年にディープ・パープルが放ったアルバムのこと。「ハイウェイ・スター」「スモーク・オン・ザ・ウォーター」「レイジー」「スペース・トラッキン」と、全7曲のうち4曲が現在でもライブで演奏されている名曲という文句なしの内容。さらに、録音場所に予定していたスイスのカジノが焼失して宿泊中のホテルの廊下やロビーで録音を敢行したというエピソードにもグッとくる、まさにロック史に残る大名盤なのであります……と長々と書きましたが、それとこの作品はひとつも関係なし。タイトルをよく見れば、ディープ・パープルのアルバムは音引き無しの中黒あり、こちらは音引きありの中黒なし。それ以前に、映画と音楽を間違えることなどあるわけないじゃないですか。正直なところ、ウェブ丈を稼ぎたかっただけなのです。

科学だけが得意なマックスは、クラスの暴れん坊に殴られて思わず床に女座りしてしまうほどのダメ高校生。そんな笑われ者の彼が皆をギャフンといわせようと、身元不明人の死体の脳味噌にエンジンを直結させて蘇えらせることに。頭にエンジンを付けた死体は、見事“マシーンヘッド”として復活! マックスは意気揚々と科学コンクールで彼を発表するが、突如として凶暴化。エンジンの振動に合わせてブヨブヨの腹を波打たせながら、人々をブッ殺しまくる“マシーンヘッド”によって町は大混乱に陥っていく……。

マッドサイエンティストの狂気と、それによって生み出された異形の哀しさみたいなものを描きたいようなのですが、勝新太郎の名言“ゴミのなかに宝がある”を完璧に履き違えたような安すぎるテイストのために思いっきり失敗。とりあえず、原チャリのエンジンを顎ヒモでくっつけて、涎を垂らしながら「ウォーンウォーン」と唸っているだけの“マシーンヘッド”役のデブの哀しさだけはズシリと伝わってきました。とはいえ、“マシーンヘッド”が町の大通りに飛び出して車に衝突&大爆発、やじうま驚愕、警官包囲というクライマックスのパニック描写はそれなりに頑張っていて少しだけ見応えあり。高校時代に目撃した、自転車をタスキ掛けにしながらなにやら絶叫し、中央線某駅前を軽い騒乱状態にしていた狂った御仁を思い出せてくれました。

この手の映画はどれもこれもそうなんですが、頭の柔らかい人は楽しめて、頭の固い人は楽しめないかも。ちなみに俺はコレを観て、自分が石頭だったんだなと気付くことができました。


posted by alb_blog : 2005年11月09日 14:41 | コアレーベル

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