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銀盤を噛め!
ブルーサヴェージ

スペイン・マヨルカ島。ある釣り人から巨大なサメを目撃したという通報が警察に届く。ヘリコプター・パイロットのスヴェンは友人の警官カルロスと現場の岩場を訪れ、何者かに破壊しつくされたボートからサメの歯を発見する。スヴェンは、その歯がサメに襲われて命を落とした妻の遺体に刺さっていたものと同じであると直感。島にある海洋生物学研究所・MBIを訪ねた彼は、それが古代に絶滅したはずの巨大サメ“カルカロドン・メガロドン”の歯であることを知る。新たな犠牲者を出すまいと、MBIの女性微生物学者ベネットとメガロドン撃退に乗り出すスヴェン。だが、捕獲を望むMBIの妨害によって、メガロドンはスヴェンの娘が出場するジェットスキー大会が開催中の沖合へと突進してしまう。

ドリームワークスの『シャーク・テイル』を仲間に入れるか入れないかは別問題として、年に2、3本のリリースがすっかり当たり前となっているジョーズもの。どう考えたって、この手の作品が『ジョーズ』を絶対に越えられるわけがないのは観る方も撮る方も承知の事実。そこで重要になってくるのが、“けれんみ”というかド派手な見せ場の数々。本作もそんな“けれんみ”を重視したドイツ製TVムービーなんですが、どっかで観たことのあるものばっかりなのであります。『ジョーズ2』と『ディープ・ブルー』を合体させたかったんだけど果たせなかったようなストーリーはさておき、ボートごと人間を飲み込むメガロドンの姿が目撃者である釣り人の瞳に映るのは『GODZILLA/ゴジラ』からだし、MBIの陰謀に巻き込まれたスヴェンがタンクローリーに追いかけられるのは『激突!』からだし、「メガロドンが来るぞ~!」と騒いでパニックを引き起こしてブタ箱に放り込まれたスヴェンを助けようと女性化学者が警察署の受付へ車で突っ込むのは『ターミネーター』からと、有名映画からいただきくり。しかも、そのほとんどがまったくサメの登場しない作品であることにたったいま気付いたばかり。とはいえ、ラストのサメ撃退シーンは『ジョーズ』のパクリですが構図が異様にカッコよくてかなり燃えました。

スヴェンを演じるのはドイツの元水泳選手にして元ボディビル・チャンピオンでもあるラルフ・モーラー。『スコーピオ・キング』をはじめ、『ヴァイキング・サーガ』『コナン・ザ・アドベンチャー』など屈強な体躯を活かしたコスチュームもののイメージが強い彼ですが、本作ではポロシャツを羽織って単なる力持ちを体現することに成功しております。

ちなみに、この原稿を書いている最中に(2月13日:午後4時)に『ジョーズ』の原作者ピーター・ベンチュリーの訃報を聞きました。合掌!

posted by alb_blog : 12:21 | フィルムレーベル
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