外見は人間の女性と変わらないものの、体温が低下すると不気味な姿へ変貌を遂げて襲いかかる“アイスクイーン”。この氷河期に生息していたという生命体が発見されるが、輸送中にヨハンセン率いる武装集団によって強奪されてしまう。どこかへ売り飛ばそうと小型飛行機に乗せて運ぶヨハンセンだが、“アイスクイーン”が仮死状態から覚醒!瞬く間に彼は殺され、そのまま飛行機は雪山に墜落!その衝撃によって、今度は雪崩が発生! さらに、麓にあるスキー場とロッジが雪崩によって埋没!最後に雪崩ごとロッジに突っ込んだ飛行機から“スノークイーン”が飛び出し、従業員たちを惨殺!

テレビやビデオ・スルーを中心に『デッドアウト』『フラッシュフラッド』といったディザスターものばかり手掛けている、ビデオ業界誌的には有名なプロデューサーのピーター・ベックウィズ。そんな彼が“今度は『スピーシーズ』みたいなモンスター・ホラーに手を出しました”みたいな作品で、監督が早送りで観ても長く感じた雹パニック『フローズン・インパクト』の人で嫌な予感……と思ったら本当に当たっていました!

武装ヘリによる“アイスクイーン”輸送部隊への襲撃、雪山への飛行機への墜落に雪崩発生と、それこそ雪崩のように見せ場があるのですが、雪崩のシーンが同じベックウィズ製作の『アイス・ブレーカー』とか『ホワイト・インフェルノ』のフッテージ流用の疑いが非常に濃厚。おまけに肝心の“アイスクイーン”も、おっかないマスクを被っただけの女という代物で萎えまくり。とはいえ、アンポンタンな従業員とトイレ(ちゃんと女性用)で挌闘してスッ転んだ拍子にジェットタオルの温風を浴びてヨレヨレに弱ったり、イケメンだけどマヌケな従業員を見て指をくわえてクネクネと欲情したりと、随所でそれなりに笑わしてくれる存在ではあります。トンマな従業員たちが彼女に腕を腹にブチ込まれて凍死するたびに体温の湯気が口からポワワ~ンと出てくるマンガみたいな表現もイイ感じ。

まぁ、パニックあり、ホラーあり、豊胸女優のネッキング・シーンありということで、暇な日に寝転がりながら観るぶんには問題なしじゃないでしょうか。
ちなみに、こちらのサイト内にある(http://www.edgewoodstudios.com/)のストア・コーナーにて“『アイスクイーン』Tシャツ”が販売中。もしも、本作を観て気に入った方がいるなら是非。

