
中学1年のゴールデンウイーク明けからずっとメガネを着用してきた人間である自分にとって、ここ最近の“メガネ”ブームというのはちょっと信じがたい現象なのであります。“メガネ・アイドル”時東あみのデビューにはじまり、アイドル&女優にメガネをかけさせた写真集「ビジョメガネ」やその男子版ともいうべき「メガネ男子」の刊行、“メガネ・シンガー”アンジェラ・アキのブレイク、さらにAVでは女優がメガネ装着で顔射されまくりと、それはもう凄まじい勢い。このままいくと、ジョージ秋山先生の名コミック『浮浪雲』に出てくる浮浪雲の息子・新之助でお馴染み、木のフレームに紐のツルという“寺子屋メガネ”を掛けて街を練り歩くバカも出てくるんじゃないかと心配するほど。昔はメガネというと、洒落たデザインのものが少なかったせいか(あったとしても初期の大江千里、もしくはバグルスの人がかけていたようなヤツくらい)“冴えない”とか“弱々しい”なんてイメージが強かったんですけどねぇ……。実際、自分が中学生だった頃の“メガネ男子”たちが使用していたのは博士がかけるようなメタル・フレームのものばかり。不良に取り上げられ、力まかせにメビウスの輪や潜望鏡みたいな形に変えられたりして、ウォンウォンと慟哭しているヤツをよく見かけたものです。

そんなわけで、このブームを逃すものかとアルバトロスも『メガネカノジョ』なるDVDをリリース。街で見かけた“メガネッ娘”20人が次々と登場し、好きな男性のタイプやメガネ暦、彼氏の有無、プレイスポットなんかを教えてくれるという代物であります。コメントの合間に、メガネをクイッと持ち上げながら振り返ったり、鼻の頭までズリ下げて“キュピ~ン”みたいな表情をくれるんですが、いかんせん素人ばかり(じゃないとは思いますが)を揃えただけに笑った口の間から思いっきり歯の矯正がのぞいてたりと、隙だらけだったりします。さらに、みなさん「○○とか○○の辺りで遊んでるんで~、見かけたら声を掛けてくださいっ!」なんてうれしいこと言ってくれるんだけど、なぜか次の娘が登場する頃にはその娘の顔をすっかり忘れてしまうんですよね。一体、どうしてだと思う? まぁ、これで萌える人もいれば、萎える人もいるでしょう。せいぜい、1時間という短い尺なのでボーッと眺めてるぶんにはいいはずです。

せっかくなんで、自分も“メガネカレシ”として自己紹介をして今回は終わりたいと思います。
「名前はゆうすけ。33歳のフリーライターです。はっきりいって、社会的地位は予備校生よりも下です。メガネ歴は約20年です。彼女はいるわけがありません。好きな女性のタイプは、互いにメガネのツルを舐め合える人がいいです。有名人でいうなら、毛沢東夫人だった江青かなぁ。東村山の辺りで遊んでるんで~、見かけたら声を掛けてくださいっ!」

