すっかり夏も終わり、秋の気配も色濃くなってまいりました。ふと思ったんです
が、夏の定番風景であった雨上がりの道路に横たわるカエルの轢死体って、最近はと
んと見掛けなくなりましたね。幼い頃は、死んだカエルが天日で乾いて、雨で少しだ
け生の状態に戻って、台風で一掃されるのを見届けたら秋を感じたものだったんです
けどねぇ……と、適当な前振りで少しばかり行を稼いでだところで、今月はカエルの
化け物が登場する『フロッグマン』でいきます。

とある町の養魚場で奇形の水棲生物が発見され、環境保護庁のバーバラ博士が捜査
に乗り出すことに。やがて、その原因が地元企業のグライムズ薬品工場が不法投棄し
た化学物質D-709にあることが判明する。さらに、それが導水管へと流れ込んだため
に、住人たちの肉体にも変調が現れるように。そして追い討ちをかけるように、
D-709によって突然変異を遂げたカエルのクリーチャー“フロッグマン”が出現!
オスである彼は、種を存続させようと町を徘徊して女性を狙いはじめる。グライムズ
薬品工場の社長令嬢を襲って町をパニック状態にすると、“フロッグマン”は新たな
獲物を求めてアメフトの試合で賑わう競技場へと向かった!!


96分なのに9時間くらいの長さに感じてしまうという、映画自体が実にタイムマシ
ン的だった『タイムマシン』に参加しているコディ・ジャレットなる人物が監督。な
んとなく胸がザワついてはいたものの、VFXとかで携わってたのかなと念のために
IMDbで調べてみたら、単なるガイ・ピアースのスタンド・イン(代役)でやんの。
まぁ、本職がなんであるかが内容を左右するわけでもないし。そう思って観てみたの
ですが、自分の甘さを悟りました。だいたい、悪徳企業が垂れ流しにしていた化学物
質でクリーチャーが生まれて、そいつが子孫を残すために人間の女を犯しまくるなん
てストーリーからオチまでロジャー・コーマンの『モンスター・パニック』まんまと
いう時点で脱力。肝心の“フロッグマン”のデザインも、曖昧な記憶だけを頼りに描
いてみた“仮面ライダーアマゾン”みたいなもんでさらに脱力。といいつつも、レズ
ビアンであるヒロインが恋人とピチャペチャやったり、“フロッグマン”が女の上に
乗っかってズッポンズッポンと差し込んでるシーンだけは丁寧に撮っていて好感が持
てました。しかし、強姦ガエルの映画に“『スパイダーマン』『バットマン』に続く
ヒーローはコイツだ!”なんてコピーをブチ上げていいんすかね。ヒーローものとし
て売り出しても、にくまれそうなNEWフェイスになるのがいいところ。ちなみに、04
年度のニューヨーク・インターナショナル・インデペンデント・フィルム&ビデオ・
フェスティバルなんて聞いたことのない映画祭で最優秀観客賞を受賞しているんだと
か。前回の『プロジェクト・グリズリー』もそうだったけど、何事もやってみるもん
ですね。


ところで、同日にレンタル開始となるタイトルに“アルバト版”『エアポート』シ
リーズの最新作『エアポート ユナイテッド93』があるんですが、なんとまぁこれが
タイトルどおり“ユナイテッド93便”の実録ドラマ。これをパニック映画のラインに
乗せてしまうアルバトロスの姿勢にはグッときました!
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