客足が落ちていたものの、人工珊瑚を設置して活気を取り戻したマイアミのシーガ
ル・ビーチ。そこにビーチハウスを借りた友達と共に、春休みのバカンスを過ごすこ
とにしたダニエル。近くで海洋研究をしている兄チャーリーを訪ねた彼女は、突然の
再会に驚かれると同時に海へ入るなと強く警告される。人工珊瑚に集まる熱帯魚が餌
となって、サメが異常発生しているというのだ。実際、ビーチのいたるところでは誰
にも気づかれることなく人々がサメに襲われていた。そんななか、地元の青年シェー
ンと出会ったダニエルたちは、彼が操縦する釣り船でクルージングを楽しむ。だが、
そんな彼らを凶暴なサメが襲撃。船底を破壊されながらも、命からがらビーチへと戻
る一行。そこで目にしたのは、人々に襲いかからんと背ビレを出しながら突撃してく
る無数のサメだった……!

前作の『ブルーサヴェージ』から、わずか8ヶ月あまりで第2弾が登場。といって
も、続編でないのは言わずがな。それにしても、最低気温が14℃とか15℃になった時
期にマイアミが舞台のサメ映画を出されても気乗りしないですわ。まぁ、呑気な若造
たちが景気良くサメにバックンバックンと喰われるだけの内容だったら楽しめるんで
すが、そうでもないんですよコレが。ヒロインと地元青年の淡いロマンス、彼とヤリ
チン男との攻防など、この手の作品を見る連中が望んでいるわけのない青春ドラマの
要素を盛り込み過ぎ。こうしたドラマ部分だけで、尺の7割くらいを消費。加えて、
サメ異常発生のもうひとつの原因をめぐるサスペンス描写もあるが、これらが後半の
サメ・パニックに上手く結びついているとは言いがたく中途半端な結果に。さらに、
ヒロインを睡眠薬入りビールで朦朧とさせたヤリチンが、チ○ポを挿入しようとする
描写が異様なまでに丁寧に撮られていて、随所に散りばめられたどのサメ襲撃シーン
よりスリリングに感じられるのはいかがなものか。肝心のサメはメガロドンとか突然
変異した巨大なヤツではなく、普通の大きさで露出が背ビレばかりで残念。クライ
マックスのサメ退治も、電磁波で追い返せるか否かというカタルシス&テンション低
めのもの。やっぱり、とどめは派手にくれないと。ここまで書くとダメダメみたいで
すが、決してそうではなく85分間が5100秒に感じられるくらいの面白さではあるんで
す。


せっかくなんで、最後にサメ映画の良し悪しの見分け方を伝授。良いサメ映画はチ
ラシやポスター、ジャケットに描かれたサメの歯が2、3列で並んでいて歯間がビッ
シリ。悪いサメ映画は、描かれているサメの歯が1列でスキッ歯。で、こういう適当
なことを書いて締めている原稿は悪い原稿です。



