
メキシコ、ユカタン半島のとある村。麻薬組織にドラッグ製造を強要されるもの
の、それを頑なに拒んだために彼らの襲撃に遭う神父と村人たち。そんななか、空か
ら蛇の体と大きな翼を持ったモンスターが現れて、鋭い爪や尾を使って麻薬組織に襲
い掛かる。一団は壊滅するものの、神父は銃弾を受けて死亡。その間際、彼は村の青
年ミゲルに奇妙なクリスタルを手渡す。それは、手にした者に古代アステカの神獣ケ
ツァルコアトルを自在に操れる力を授ける“太陽のクリスタル”だった。麻薬組織を
返り討ちにしたモンスターは、神父がクリスタルで出現させたケツァルコアトルだっ
たのだ。神父と家族を殺されたミゲルは、麻薬組織のアジトがあるロサンゼルスへと
向かって復讐を決意。ケツァルコアトルを操って組織のメンバーを次々と血祭りに上
げるが、その凶行をロス市警の敏腕刑事グリフェンが止めようとする。


ロジャー・コーマン率いる、コンコード・ニュー・ホライズン社製作によるTV
ムービー。思いっきりラリー・コーエンの『空の大怪獣Q』を想わせる作品で、登場
するモンスターも同じヘビ型の空飛ぶ古代アステカ神ケツァルコアトルなので少々
ビックリ。オマージュなのかパクリなのか、それともリメイクのつもりなのか知りま
せんが、内容としてはB級の王道といった感じでウトウトしながら観る、もしくはウ
トウトしたい時に観るにはピッタリな作品。警察署がどっかの会社のオフィスまんま
だったり、死体安置所が普通のロッカールームにしか見えなかったり、ピストルやマ
シンガンの発射炎(マズルフラッシュ)をCGで作成するのは許すとしてブローバッ
ク&排莢させてなかったりと、ちょっとアレなんですがラストは少しだけビックリさ
せられる展開で、最後からリバースしながら観たほうがいいかも。肝心のケツァルコ
アトルですが、ジャケットに描かれたキングギドラの首を1本にしたような勇ましい
姿に反して、実際は普通のヘビに翼をチョコンと乗っけた程度のもの。しかもCGで
一生懸命に作ったようですが造形は荒く、セスナ機の鷲づかみ、刑事の乗った車追
撃、麻薬組織のアジト襲撃と、シーンごとにサイズが微妙に違うという有様で萎えま
くり。改めて、『空の大怪獣Q』でのジム・ダンフォースとデビッド・アレンの丁寧
で気合の入った仕事ぶりに感嘆させられた次第であります!


刑事グリフェンを演じるのは、なんと『グリース2』で鳴り物入りのデビューを果
たしたマックスウェル・コールフィール! ググったら、アンソニー・ヒコックスの
『サンダウン』や『エンパイア レコード』なんかにもチョコチョコと出ているよう
で、『デアボリカ』の悪魔憑依女ジュリエット・ミルズと結婚までしてました。そん
なことを知るきっかけを作ってくれたという意味では、この作品に感謝したいです。
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