
八王子でのコンタクトレンズ販売店のビラ配りのバイトを終え、
帰宅の途につこうと中央線中央特快へライドオン。
ホコリくさいシートに体を預けて寝ようかと思った瞬間、
隣に座ったお兄ぃ系青年と何系かすら判別不可能な女のカップルがトーク開始。
男「キムタク、いま総理大臣やってんじゃん」
女「あー、ウチもあれ見てる」
男「けっこう、さまになってね?」
女「あー、ウチもそう思う」
男「店の先輩から『島耕作』貸してもらってて、マジでハマッてて」
女「あー、誰それ? ウチ知らない」
男「なんか、生き方とか店での働き方の参考になるんじゃねぇかって感じ」
女「あー」
男「あれ? 携帯のストラップ、また増やしたんじゃね?」
女「あー、わかった? スティッチの付けてんの」
男「それ、携帯よりデカくね?」
女「あー、だからスティッチのほうを握ってんの」
こんな会話を新宿に着くまで40分も延々と聞かされたうえ、
数度の乗り換えを経て“ほぼ埼玉な東京”にある我が家へと到着。
心身ともに憔悴し、その夜は着のみ着ままで倒れるようにして眠ったのであります。
次の日の朝。カーテンの間から凄まじい一筋の光が差し込み、
俺の目を直撃していることに気が付いて目を覚ましました。
明らかに太陽のそれとは違う、かなりの強烈さをひめた一極集中的な光線。
これは何事かと思い、カーテンを開けてみると
光は目まぐるしく動きながら部屋の隅々を照らすではありませんか。
あわててベランダへと飛び出し、どこからの光なのかをサーチ。
やがて約300メートルほど離れた小振りなマンションの3階ベランダで、
誰かが何かで太陽光を反射させてこちらに飛ばしているのを確認したのです。
「いったい、何を…?」と考えている間に、光は2つに増えて明るさアップ。
これは攻撃や悪戯の類ではなく、なにかの合図なのかもしれない。
そう思って、俺も手鏡であちらに太陽光を反射させようかと思った矢先、
ついに光は5つ~6つに大量増加。
壊れたミラーボールが高速で回っているような部屋のなかで、
ちょっとしたパニックに陥りました(♪King Crimson/21centry)。
このままでは気が触れてしまうと、その“光の主”に反射停止を呼びかけるべく
約300メートルほど離れた小振りなマンションへとダッシュ。
3階ベランダを見上げると、サミー・デイビスJr.を黄色人化したようなおっさんが
CDを何十枚もぶら下げた自家製カラスよけを取り付けている最中でした。
というわけで、今月は『ボックス』であります!


閑静な住宅街にある一軒家に暮らす中年男のハーマン。冴えない風貌だが、彼は地下
室に女性を拉致監禁している危険人物であった。地下室から脱出した女性を殺害して
しまった彼は、その遺体を処理すると新たな獲物を探すために街へと繰り出す。ルー
ディーという女性に目を付けたハーマンは、大胆にも彼女の部屋へと侵入。泥酔して
いるルーディーを連れ去って、自宅の地下室へと運び出す。前回の女性脱出を反省し
た彼は、地下室から一歩も出られないように木材と針金で作成した電話ボックス大の
強固な檻の中へルーディーを閉じ込めるが……。


まぁ、早い話が『コレクター』の焼き直しです。
ほんの少しだけ、『SAW』『HOSTEL』シリーズを想わせるビジュアルもありますが、
本当にほんの少しだけです。
デブでハゲで童貞というハーマンのキャラクター設定もありきたりで、
物語も後半から『サイコ』『13日の金曜日 PART2』のいただきな感じが否めません。
ただ、監禁されたルーディーが便器用にと渡された洗面器にひり出した糞便&尿が、
キチンと映されるのはアタッカーズのAV作品を愛する俺にとっては高得点です。

