
今月は『S&M ある判事とその妻』であります!
主席判事を努めるクーンは、愛する妻マグダと一人娘アイリスに囲まれて幸せな暮ら
しを送っていた。しかし、マグダは疲れた表情を見せることが多くなり、結婚15周年
パーティーの最中に突如として泣き崩れたうえに、発作状態に陥ってしまう。鬱病と
診断された彼女を気づかうクーンだが、そんな夫にマグダは衝撃的な告白をする。マ
ゾヒスティックな性癖の持ち主で、心身に苦痛を与えられることでしか満たされない
というのだ。驚愕しながらも妻の願望に応えようと、ふたりしてSMの世界へと足を
踏み入れることを決意したクーン。SMクラブに通いつめるようになると、マグダは
充足感を得て精神的にも安定、彼らは以前よりも強い愛情と絆を感じるように。だが、
警察がマークしていた性犯罪者とプレイに興じたことから、秘めていた夫婦の性生活
が露呈。さらに、クーンがマグダに性的暴行を加えていたとして検察から訴えられる。


アダルトビデオはアートビデオやシネマジック、
エロ雑誌だったら吐夢書房の「SMスペキュラム」や三和出版の「マニア倶楽部」、
エロ漫画だったらダーティ松本や三条友美、
エロ小説だったら千草忠夫や館淳一と、
ノーマルなエロよりもアブノーマルなエロに夢中だった俺。
それゆえ、直球なタイトルと好色そうなオヤジと緊縛された女が載ったジャケは合格!
また、製作国がベルギーというのが“ハードSM=欧州”みたいな刷り込みに異常反応。
ローションと更なる潤滑を促すための水で満タンの霧吹きを用意し、
鼻息IN&OUTな状態で再生ボタンをオン!
すると、どうでしょう。
きちっとしたドラマで、ズボンを下げることなく等速で最後まで鑑賞してしまいました。
主人公夫婦の姿を通し、しっかりと向き合うことが意外と少ない夫婦の性、
性的にマイノリティな人々への偏見といったものを丁寧に描いております。
90年代のベルギーで実際に起きた騒動の映画化という点にも、軽く感嘆した次第。
そんなわけで極めてマジメな作りではありますが、
悶々とするあまりに女房が笠間しろうorケン月影ばりのSM画を描き出したり、
寝室に吊り具を設置するも素人作成ゆえに簡単に壊れて女房が転げ落ちたりと、
あくまでマジメですが思わずニンマリしてしまう場面もあるのがイイ感じ。


ただし、残念なのが女房役のヴィール・ドベラールという女優。
43歳ながらもスラッとした、熟女好きなら文句なしのボディなのですが
顔がリメイク版「エルム街の悪夢」でフレディを演じておられる
ジャッキー・アール・ヘイリー(祝!電撃復活)に似ていて萎えまくり。
夫婦のプレイについてもいわせてもらうならば、
針責め、ギャグ噛ませ、焼印、女性器縫合までやらかしてるクセに、
スパンキングは一本鞭やケインを使わずに痛みの少ない六条鞭オンリー、
アナルを責めたり、浣腸をブチ込んだりしないのが非常に納得いきませんでした。
ノーマルなエロよりもアブノーマルなエロに夢中だった俺としては!
ちなみに、旦那役のジーン・ベルヴォーツは
ハリウッド・リメイクもされたオランダ、フランス合作のウルトラ傑作サスペンス
「ザ・バニシング-消失-」で、行方不明となった恋人を探す主人公を演じていた人。
20年ぶりに見ましたが、あの頃の面影がすっかり無くなっていて驚きました。






