● STORY
ロシアの田舎で慎ましい年金暮らしを送っている73歳の元教師エレーナはある日、定期的に通う病院で突然の余命宣告を受けてしまう。医者の説明によると彼女の心臓はいつ心停止をしてもおかしくない状況だというのだ。ショックを受けながらも帰宅したその夜、彼女は胸の痛みに襲われ、キッチンで昏倒してしまう。そして病院に運び込まれるも、幸いに回復した彼女を、音信不通の息子オレクが迎えにくる。久しぶりに会う息子に喜び、帰宅するエレーナだが、ビジネスが成功し多忙なオレクは、生活に必要なお金だけを置いてその場を立ち去ってしまう。5年に1度しか顔をみせない息子だが、心から彼を愛しているエレーナ。そんな彼女は自らの死期が迫っている事を感じるも、オレクに迷惑をかけまいと、自身のお葬式準備を密かに開始するのだが…。