シグナチャー ～日本を世界の銘醸地に～

東大大学院を卒業した安蔵は、山梨県シャトー・メルシャンに入社した。そこで、会社の大先輩であり、日本ワイン業界を牽引する麻井宇介と出会う。そんな中、安蔵は本社への転勤の為現場を離れる事となるがその間に出会った名醸造家から日本ワインの将来を考えるきっかけを得て、さらに麻井からの推薦もありワイナリーへ復帰を果たす。そこで安蔵は醸造家自ら選果・収穫するという大胆な提案をし、2樽の特別なメルローを仕込む事に成功する。またその頃、安蔵はワイン造りを切磋琢磨する仲間であった正子と再会し共に人生の歩みをスタートさせる。その後、安蔵はボルドーへの赴任、特別なメルローのリリースも決まる。ラベルに自らシリアルナンバーを手書きする事から【桔梗ヶ原メルロー　シグナチャー1998】と命名される。その一方で麻井に病魔の手か迫り、麻井は安蔵に「君が日本のワインを背負って行ってくれよ」と渾身の檄を送る。安蔵は麻井の想いを受け継ぎ【日本を世界の銘醸地】にする為、日本ワインの一致団結を掲げ奮闘する