心のゆくばかり なつかしい女の匂ひを嗅いだ
日本文学史における私小説の出発点
田山花袋の不朽の名作原案
斉藤陽一郎、20年ぶりの単独主演作
『EUREKA』斉藤陽一郎×『ベイビーわるきゅーれ』秋谷百音×『下剋上球児』兵頭功海
不朽の名作、田山花袋『蒲団』が現代劇で蘇る!
竹中時雄(48)は脚本家を生業としているが、仕事への情熱を失い、妻のまどか(47)との関係も冷え切り、漠然と日々を過ごしていた。ある日、時雄の作品の大ファンで脚本家を志しているという横山芳美(21)が仕事部屋に押しかけ、弟子にしてくれてと懇願する。時雄は芳美の熱心さに根負けする形で師弟関係を結ぶ。一緒に仕事をするなかで芳美の物書きとしてのセンスを感じるとともに、彼女に対し、恋愛感情を覚えるようになる。芳美と同じ空間での共同作業を進めていくうち、納得がいく文章が書けるようになり、公私ともに充実感を得るようになる時雄。だが、そんな日々もつかの間、芳美の彼氏で同じく脚本家を目指しているという田中秀夫(20)が上京してくるというのだ。嫉妬心と焦燥感に駆られ、強く反対する時雄だったが…。
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