「“汝、殺すなかれ”って言うけど、みんな、殺してる」
1944年、第二次世界大戦末期のハンガリー。
両親と離れ、「魔女」と呼ばれる祖母の下に疎開した幼い双子の“僕ら”。
戦争によって、無垢な心に芽生えた残虐性。
そして“僕ら”は、この眼に映る真実だけを書き記す―。
大人の非常な世界を生き抜く双子の姿に、倫理の枠を超え圧倒される衝撃作!
~文部科学省選定作品(青年・成人)~
アカデミー賞外国語映画賞ハンガリー代表&カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭グランプリ受賞!
映像化不可能と言われた、亡命作家アゴタ・クリストフの傑作ベストセラーがついに映画化!!
第二次世界大戦末期のハンガリー。幼い双子の“僕ら”は、小さな町の祖母の家に疎開する。粗野で不潔で、村人からは「魔女」と呼ばれる祖母の下で、“僕ら”の過酷な日々が始まった。“僕ら”は、薪割り、水汲みなど生きる為の労働を覚え、そして、学校へも行かず聖書と辞書だけで学んでいた。そんなある日、町へ出かけると、“僕ら”よりもひとまわり以上も大きな女の子が万引きをする。彼女は、目と耳が不自由な母親と暮らしていて、売春や盗み、何でもしていた。そんな彼女に刺激を受けた“僕ら”は、厳しい戦時下を生き抜くために互いを罵倒し、殴り合うなど様々な“練習”を自らに課し、精神と肉体を鍛えていき、そんな日々を父親からもらったノートに綴っていく。眼にしたもの、ただその真実だけを克明に書き記す事が、“僕ら”の無垢な悪をも成長させていくのだった…。
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