ブルゴーニュで会いましょう

世界に名高いワインの名産地、フランス・ブルゴーニュ地方。そこで生まれ育ったシャリルは２０歳で故郷を離れ、７冊のガイドブックを出版するほどの高名なワイン評論家となっていた。この日も新たなガイドブックの発売を控えての出版記念パーティを楽しんでいたのだが、翌日に妹と義弟から実家の危機を伝えられる。それは父が経営するワイナリーが経営難で買収寸前だというのだ。知らせを受け、久しぶりに実家に戻るシャリルだが、長い間疎遠となっていた父との溝は埋まらない。父はワイン造りを放棄し、家を出た息子を許せず、シャリルもそんな古い考えの父を疎ましく思っていた。だが、家業であるワイナリーを手放す事は家族の思い出が詰まった家を失うという事。シャリルはワイン造りに関して素人ながら、自身の手でワイナリーを再建しようと決意するのだが…。