2015年3月、パリ市庁舎で開催されたファッションショー。大盛況のショー終了を告げるように、ランウェイの端で挨拶する男。コットンのシャツとパンツ、白いスニーカーのシンプルな装いの彼が、オバマ前大統領夫人、ニコール・キッドマンなど、世界のセレブリティから愛されるファッションデザイナー“ドリス・ヴァン・ノッテン”である。そんな世界中のファッション・アイコンから支持される天才デザイナーのプライベートやパリ・オペラ座で開催されたファッションショーにカメラが初潜入。世界中の織物メーカーに発注した生地サンプルチェックから始まる創作過程や、彼がこれまで撮影拒否してきた自宅「ザ・リンゲンホフ」での生活、そして煌びやかなファッションショーの裏側など、美しいものを愛し、完璧主義者である彼のこれまでの軌跡とこれからを予感させる夢のような93分! リス・ヴァン・ノッテン1958年、ベルギー・アントワープ生まれ。生家はテーラーとブティックを経営し、ドリス自身も少年時代から父に連れられてミラノやデュッセルドルフ、パリなどのショーやコレクションを見学していた。76年、18歳でアントワープ王立芸術学院のファッション・デザイン科に入学。のちに“アントワープの6人”と呼ばれる仲間と、99年に死去するまで共同経営者としてドリスの援護者となるクリスティーヌ・マティスに出会う。卒業後、フリーランスのコンサルタント・デザイナーとしてファッション界に入る。86年には同期生6人とロンドン・ファッション・ウィークの「ブリティッシュ・デザイナーズ・ショー」に参加し、メンズウェアのコレクションを発表。バーニーズ ニューヨークやアムステルダムのパウォ、ロンドンのウィッスルズといった高級セレクトショップに取り上げられる。同年9月にはアントワープのギャラリーアーケードに初のブティックをオープン。89年にナツィオナーレ通りにブティックを移転し、この時期から、毎年春夏と秋冬のメンズとレディースのコレクションを展開する。現在、ショップやコーナーは世界17都市に広がり、日本には09年に再オープンした東京・南青山の旗艦店を始め、大阪、福岡に計7つのショップ、及びコーナーがある。また世界各国のブティック400軒以上で取り扱われている。 ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男