映画「レジェンド 狂気の美学」公式サイト » INTRODUCTION

INTRODUCTION

全英No.1大ヒット!
(公開週末興行収入)
スウィンギン・ロンドンの裏社会で
“伝説”と呼ばれた双子のギャングスター。
実話を基に描かれる
その栄光と破滅――。

 ビートルズが世界的なアイドルとなり、ツイッギーのミニスカートが爆発的に流行し、スクリーンではジェームズ・ボンドが華麗なる大活躍を披露。アート、ファッション、ロックなどの革新的な若者文化が花開いた1960年代のイギリスは、眩いほどの輝きに満ちていた。しかしスウィンギン・ロンドンと呼ばれるこの時代にも“闇”があり、裏社会に暗黒の帝国を築き上げた男たちが実在した。それが『レジェンド 狂気の美学』の主人公、レジナルド(レジー)とロナルド(ロン)のクレイ兄弟である。

 1933年、イースト・エンドの貧しい家庭に一卵性双生児として生まれたレジーとロンは、恐喝、強盗、暴行などの犯罪を生業にして頭角を現し、ギャングのリーダーにのし上がった。1960年代にはロンドン全域を支配下に収め、ナイトクラブやカジノの経営で荒稼ぎした兄弟は、向かうところ敵なしの栄華を極めていく。

クールなアンチヒーローとも悪魔のような冷血漢とも語り継がれるレジー&ロンのクレイ兄弟は、イギリス犯罪史上において19世紀の連続殺人鬼、切り裂きジャックと並び称せられるほどの有名人である。ありとあらゆる悪行に手を染める一方、華やかなショービジネスにも手腕を発揮し、政財界や芸能界のセレブリティとの人脈を誇っていた彼らは、ロンドン警視庁さえ容易に立ち入れない存在だった。本作はまさしく真のギャングスターとして、スウィンギン・ロンドンの時代のダークサイドを駆け抜けたクレイ兄弟の栄光と凋落の軌跡をスタイリッシュに映画化。あまりにも型破りで危険な双子ギャングの実像とその幾多の伝説が、圧倒的な驚きとスリルを呼び起こす―。


圧倒的かつ驚異的パフォーマンス
★★★★★――エンパイア

『L.A.コンフィデンシャル』(アカデミー賞脚色賞受賞)
ブライアン・ヘルゲランド監督
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『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
トム・ハーディ1人2役

 主演は昨年『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を始め、『オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分』『チャイルド44 森に消えた子供たち』が相次いで公開され、ついに日本でもブレイクした感のあるトム・ハーディ。レオナルド・ディカプリオと共演した『レヴェナント:蘇えりし者』ではアカデミー助演男優賞にノミネートされ、今最も忙しいイギリスのスター俳優が本作で挑戦したのは、双子のギャングスターをひとり2役で演じることだった。

 腕っぷしの強さとビジネスの才覚を兼ね備え、カリスマ性にあふれた兄レジーと、同性愛者であることをカミングアウトし、ひとたびキレると手がつけられなくなる暴れ者の弟ロンは、性格からして何もかも対照的。なおかつ面構えも体型も異なるこの兄弟を、ハーディはカメラの前で変幻自在にスイッチを切り替えるようにして演じ分け、スタッフや共演者を驚嘆させたという。また同一ショット内の兄弟のやりとりを映像化するため、さまざまな技術を駆使した本作は、“トム・ハーディVS.トム・ハーディ”のまさかの肉弾戦シーンも実現。クラシックな高級スーツを身にまとい、双子兄弟の切っても切れない絆をもエモーショナルに伝えるハーディの演技は、英国インディペンデント映画賞の男優賞など3つの賞に輝き、ファンには一瞬たりとも目の離せない快作となった。

 本作を製作したのは『裏切りのサーカス』『レ・ミゼラブル』『博士と彼女のセオリー』といった世界的な大ヒット作を世に送り出しているワーキング・タイトル・フィルムズ。『L.A.コンフィデンシャル』でアカデミー脚色賞を受賞し、『42 ~世界を変えた男~』などの監督作も高い評価を得ているハリウッドの鬼才ブライアン・ヘルゲランドをイギリスに招き、本格的なギャング・ノワールのメガホンを託した。現地で自ら入念なリサーチを行ったヘルゲランド監督は、このジャンルとしては珍しいヒロインのモノローグを導入。クレイ兄弟のクレイジーな武勇伝をパワフルに描くとともに、残酷なおとぎ話を思わせる独特の語り口で観る者を魅了する。そして『ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール』のエミリー・ブラウニング、『キングスマン』のタロン・エガートンといった若手注目株と、デヴィッド・シューリス、クリストファー・エクルストンらのイギリスの実力派俳優がハーディの脇を固め、ひと癖もふた癖もあるキャラクターを好演している。