KIRIKOU キリクと魔女

イメージ1キリクが生まれたアフリカの村は、魔女カラバの恐ろしい呪いにかけられていた。泉の水は涸れ、魔女を倒しに出掛けた男たちはすべて魔女に食われ、村に残っているのは、女子供と老人だけ。「どうしてカラバは意地悪なの?」。持ち前の好奇心と行動力で、小さなキリクは賢者が住むという"禁じられたお山"へ旅に出る……。
人類誕生のアフリカだけが生み出し得た、この全く新しい世界神話は、フランスの公開で観客動員130万人、興行収入650万ドルという異例の大ヒットをおさめた。これはアニメーション作品におけるフランスでの歴代興行収入第1位の記録である。さまざまな関連グッズも浸透し、ひとつの社会現象と呼べるまでに発展し、ビデオもアニメ作品としては異例の60万本のセールスを記録。いまだ本国では、伝説的に語られている希有な作品となっている。


イメージ2原作・脚本・監督は、これが初めての長編作品になるミッシェル・オスロ。彼は幼少時代をギニアで過ごし、そこでの強烈な体験が、『キリクと魔女』を作る大きな動機になっている。アフリカは彼の原点でもあり、長年あたためてきた念願のテーマでもあった。監督の意図は多くの賛同者を得、サウンド・トラックにはあのユッスー・ンドゥールも参加した。また、彼は日本文化をこよなく愛する人物でもあり、若い頃、日本に滞在し、墨絵を描き、葛飾北斎の絵の心酔者でもある。『キリクと魔女』の映像に、どこか親しみを感じるのはそのせいかもしれない。
イメージ3日本では、『火垂るの墓』『おもひでぽろぽろ』『となりの山田くん』の高畑勲監督が日本語版・翻訳を手掛け、自ら演出も担当。さらに、吹替版ではカラバ役に浅野温子、キリク役に『千と千尋の神隠し』"坊"役で注目を浴びた神木隆之介を迎え、本作に新しい息吹を与えている。
 また、『キリクと魔女』は、フランスでのアヌシー国際アニメーション映画祭グランプリはもとより、シカゴ国際児童映画祭での長編劇場・ビデオアニメーション部門成人審査員賞・児童審査員賞、モントリオール国際児童映画祭での長編部門審査員特別賞など多くの賞にも輝き、世界的な評価を得ている。
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8/2(土)、恵比寿ガーデンシネマにてロードショー