KIRIKOU キリクと魔女
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『キリクと魔女』初日舞台挨拶 レポート
『キリクと魔女』初日の8月2日(土)、満員御礼となった恵比寿ガーデンシネマにて、舞台挨拶が行われました。日本語版翻訳・演出を手掛けた高畑勲監督、魔女・カラバ役の浅野温子さん、そして主人公キリク役の神木隆之介くんが駆けつけ、観客のみなさんに向けて、思い思いのメッセージを述べました。


Q:この作品の日本語吹き替えを担当するきっかけをまず教えて下さい。

高畑監督:昨年この映画についての対談をオスロ監督とする機会がありまして、その時初めて観ました。98年に製作された作品なのですが、こんなに素晴らしい作品がどうして日本では公開されないのだろうと思い、それがきっかけで日本公開、そして吹き替えを担当することになりました。

Q:ご自身の作品をたくさん世に送っている高畑監督ですが、他の監督の作品を手掛けられるというのはいかがでしたか?

高畑監督:心から素晴らしいと感心した作品ですので、原作に忠実に翻訳したかったのです。オスロ監督の気持ちになって翻訳しました。映画をご覧になると少し聞きなれない言葉もあるかもしれませんが、僕はこれが一番ふさわしい言葉だと思っています。

Q:神木くんは最初から最後まで大活躍の主人公・キリクの吹替えを担当されましたよね。大変ではありませんでしたか?

神木隆之介くん:全然大変なんかじゃなかったです。監督もすごく優しかったです。

Q:浅野さんはアニメの吹替え初挑戦、いかがでしたか?

浅野温子さん:アニメ吹替えは以前からやってみたかったので、高畑監督から声をかけて頂いた時は、すごく嬉しかったです。はじめはアフレコの少し違うものなのかなと思っていたのですが、全く別のものでした。カラバと自分の演技のタイミングはやっぱり違うので、とても苦労しました。

Q:監督からのアドバイスなどはありましたか?

浅野温子さん:監督はまず、カラバの女性としての苦しみ、赦す心など、彼女がどういう女性なのかを説明して下さいました。初めてのアニメ作品がこの作品で本当に嬉しく思っています。
高畑監督は本当に優しくて、思いやりがあって・・・一家に一人、高畑監督です(笑)。

Q:最後に、観客の皆さんへのメッセージをお願いします。

浅野温子さん:いよいよ公開ということで、とても嬉しいです。この作品はとても画がキレイで、アフリカ独特のリズムがあったりと、日本のアニメーションとは違う、不思議なアニメです。どんな風に皆さんが感じでくれるか、楽しみにしています。世代・性別を問わず楽しんでいただける作品だと思いますので、今日ご覧になって、そして大切な方にぜひ伝えたいと思っていただけたら嬉しいです。

高畑監督:今日の日を迎えらたことを一番喜んでいるのはオスロ監督だと思います。日本にないからこそもって来なければと思った作品です。日本のアニメーションとは違うから当たらないと思われ、今まで5年も経ってしまいました。日本アニメにはないものの中に、良さを感じていただける部分があると思いますので、少しでもそう思っていただけたのであれば、一人でも多くの方に、それを伝えていただければと思います。
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8/2(土)、恵比寿ガーデンシネマにてロードショー