1896年仏・タンシュブレイ生まれ。1966年没。芸術と思想と政治を統合し、表現の未知の領域を切り開く20世紀最大の芸術運動「シュルレアリスム」を率いたシュールレアリスム運動の創始者・理論家。1916年にルイ・アラゴンらとともにダダイストのグループに参加し、1922年にシュールレアリスムを創始。「シュールレアリスム第1宣言」を1924年に発表し、雑誌「シュールレアリスム革命」の編集長となる。
本作の原作「性に関する探究」はブルトンが主催し、ダリやブニュエルも参加した、性衝動について客観的に分析した12回のセッションの記述を筆記、編集したもの。
 
1948年、米・カリフォルニア州生まれ。父は俳優・監督として知られるオスカー・ルドルフ。72年にロバート・アルトマンに出会い、『ロング・グッドバイ』(73)、『ナッシュビル』(75)などの助監督を務め、『Welcome to L.A.』で監督デビュー。主な作品には『チューズ・ミー』(84)、『モダーンズ』(88)など。本作については「シュルレアリストのディスカッションを映画化しようなんて馬鹿げたアイデアだ(笑)。でも一体誰がそのディスカッションを筆記したのだろう、と思ったのです。それで、彼らが2人の女性筆記者を雇ったというストーリーにして、“全然ブルトンに似ていないじゃないか”という批判から逃れるため舞台もアメリカに移し、さらに数人のキャラクターとユーモアを入れました」と語っている。